本連載では、バイキング・エデンにて行く、九州/四国/釜山クルーズの様子をお届けします。その第一弾の本記事では、申込をした後の準備や、乗船日のDay1の流れについて紹介します。
- クルーズ旅行に行くにあたり、乗船前準備をしている方
- バイキング・エデンでのクルーズを検討している方
- 「ラグジュアリー客船」のクルーズについて知りたい方
バイキング・エデンとは?
バイキング・エデンは、2024年の11月~12月にかけて初めて日本発着クルーズを行うクルーズ船です。まだ日本での就航が始まったばかりということで全然情報が出ていなく、本記事では読者の皆さんに詳しく紹介していこうと思います。
船の基本情報は下記のようになります。
建造年 | 2017年 |
全長 | 227m |
全幅 | 29m |
総トン数 | 48,000トン |
デッキ数 | 9デッキ |
乗客定員 | 930名 |
客船クラス | ラグジュアリー、プレミアム |
クルーズ船の中では中型に分類される船になります。
ラグジュアリー、プレミアムクラスに分類され、全室バルコニー付きでオールインクルーシブとなっているため、価格はカジュアル船と比較すると少々高めになります。
オールインクルーシブに含まれるものは主に下記になります。
- 昼食時、夕食時のドリンク類(アルコールも一部含む)
- インターネット
- スパ、サウナ
- キャビン内の冷蔵庫内の飲み物
ただ、非常に洗練されたサービスを受けることができ、米国コンデナスト・トラベラー誌の「2023年読者が選ぶアワード」で第1位、米国のトラベル+レジャー誌の「2023年ワールド・ベスト・アワード」でトップの評価を獲得するなど、非常に高い評価を得ています。
旅程・航路
本連載では、九州/四国/釜山を巡る8日間の旅をご紹介します。寄港地は具体的には下記です;
寄港地 | 到着 | 出発 | |
Day1 | 神戸 | 17:00 | |
Day2 | 別府(大分) | 12:00 | 18:00 |
Day3 | 釜山(韓国) | 9:00 | 19:00 |
Day4 | 佐世保(長崎) | 8:00 | 21:00 |
Day5 | 八代(熊本) | 8:00 | 16:00 |
Day6 | 細川(宮崎) | 10:00 | 20:00 |
Day7 | 宿毛(高知) | 8:30 | 15:30 |
Day8 | 神戸 | 6:30 |
筆者が乗船した際にバイキング・エデンで募集していたクルーズは、神戸発着ですが、松山や五島列島など、ちょこちょこ寄港地が異なっており、全く同じ航路というのは見当たりませんでした。
乗船前・準備
筆者はベストワンクルーズから申込を行いました。通常、出発日が近づくと乗船に必要な書類が自宅に届くのですが、今回は出航2週間前を切って何も届かず音沙汰無しだったので、電話で問い合わせをして乗船券と荷物タグの確認をしました。
ベストワンクルーズの方からは、バイキング・エデンは乗船券も荷物タグも乗船時には不要で、パスポートのみ持参すれば当日乗船可能とのことでした。
筆者が乗船した時期は12月後半で、年末の繁忙期からは外れており、乗船して乗組員の方から聞いて知るのですが、乗船率は25%程でした。
今回筆者はベストワンクルーズから申し込みを行いましたが、代理店によって空き具合は異なるので、空室無しと言われた場合は別の代理店をあたってみるとよいです。代表的な代理店は下記があります;
- ベストワンクルーズ
- ビュート
- 阪急交通社
- HIS
- アイクルーズ
- ベルーナツーリズム
ショアエクスカーション申込
寄港地ツアー(ショアエクスカーション)の予約を必要に応じ行います。定員制・先着順なので、迷ったら予約をしておくと良いです。なお、船内のエクスカーションデスクでの申込も可能です。
筆者は今回、宿毛のみ申し込みを行い、他は自力で観光をする方針としました。
スペシャリティレストラン申込
船内には二か所のスペシャリティレストランがあり、事前予約が可能です。予約は上級キャビンから優先的に埋まっていく形式で、2024年出航分に限って、ベランダ客室の予約者でも事前予約が可能です。
空きがあれば、乗船後に船内でも予約の受付をしてくれます。
服装
バイキング・エデンでは、服装の指定がないので、過ごしやすい服装を準備していくとよいでしょう。
船内はスーツなどの正装をしている方はいらっしゃらず、皆さん私服でした。
また、各階にランドリーがあり無料で利用可能なので、そこまで多くの服を持ち込まずに洗濯をして回すという人もいました。
乗船の流れ
今回の乗船地は神戸クルーズターミナルで、乗船の流れとしては下記の通りでした;
- ポートターミナル駅で下車
- ターミナル建屋内の受付にてパスポートを渡し乗船手続き・カードキー受取
- ウエルカムドリンクを受け取る
- タラップを渡り乗船
- シアターにて安全に関する映像を見る
- 自分のキャビンに移動
クルーズターミナルの中は、バイキング・エデンの札を持ったスタッフが多くいるので、恐らく迷うことはないかと思います。
今回は乗船率が低かったこともあってか、待ち時間はゼロでものの10分くらいでキャビンまでたどり着きました。カードキーはこんな感じのデザインです。裏面に予約者名とキャビン番号が記載されています。
因みに、避難訓練を乗船後に行うケースがしばしばありますが、バイキング・エデンは船の大きさの関係上か、ありませんでした。
キャビン紹介
今回筆者が乗船するのはバルコニーキャビンです。バイキング・エデンでは一番手ごろな価格のキャビンです。
キャビンへ続く廊下はこんな感じの雰囲気です。
ベッド
シングルベッドが2台置かれており、枕元には1口日本式コンセントがあります。
クローゼット
ハンガーが6本あり、バスローブもあります。衣料棚もあるので、荷物が届いたらまずは荷ほどきをして収納しました。
作業机
机は開閉式の化粧台になっており、アクセサリー類を収納できる機能的な設計になっています。卓上には、電気ポットとショアエクスカーションで利用可能なイヤホンマイクが置かれていました。
バスルーム
十分な広さがあります。シャワーブースの壁面には、リンスインシャンプーとボディソープの備え付けはないのですが、容器に入ったリンス、シャンプー、ボディーソープが置かれています。
冷蔵庫
作業机の左半分の所にあります。中身は、ウーロン茶、緑茶、コーラ、スプライト、ナッツ、ティーバッグが2つずつです。
一番手ごろな価格のバルコニーキャビンは補充無しで備え付けのものは料金に含まれる形で、上級キャビンになると飲み放題になります。オールインクルーシブなので気兼ねなく飲むことができます。
TV
船内情報チャンネルとTVチャンネルがあります。日本発着なので日本語チャンネルが多めです。
船内ショーなどの船内イベントの予約が行えるクルーズ船が多いですが、バイクング・エデンでは乗客数を絞っているためか、船内イベントの予約機能はありませんでした。
バルコニー
幅2m、奥行き1m程の空間に、机が1つと椅子が2脚あります。
夕食
バイキング・エデンでは、無料レストランが1つ、スペシャリティレストランが2つとビュッフェが1つあります。筆者はDay5にスペシャリティレストランの予約をしていたのですが、乗船後の船内探索時に、まだ空きがあるということで初日も予約をしました。
ということで、初日は2つあるスペシャリティレストランのうちの一方である、イタリアンを楽しめるマンフレディースで夕食をとることになりました。非常に落ち着いた雰囲気で、カジュアル船のように相席になることは無いようでした。
着席すると、メニューを渡され、まず飲み物を注文。水も提供されます。
一品目はマグロのカルパッチョです。量・味共にとても満足度が高い前菜です。
二品目はキノコのスープです。カジュアルレストランのように提供されるまで待たされたり、料理が冷めていたりということは最後までなく、スタッフは常に料理や飲み物に気を配って適切なタイミングでサービスをしてくれます。
三品目はリゾットです。トリュフの香りが高くとても美味でした。
四品目はメインでステーキ。さしが入った和牛という感じではなく、しっかり赤みを感じられる美味しい牛肉でした。
最後にデザートとしてティラミスを頼みました。
夕食はスタッフのサービスも料理の味もとても満足度が高く、大変楽しめました。明日以降の夕食も楽しみです。
船内企画
ウエルカム・レセプションのイベントがあるとのことで、ザ・スター・シアターに行きました。
このシアターは、船内イベントなどで時々使われる会場となっており、席間には充分なゆとりがあり、途中入退場ができないという心配は不要です。
クルーズアシスタントディレクターが司会を行い、各部門のディレクター陣が壇上に上がって一言ずつ挨拶をします。バイキング・エデンが2021年に中国籍になった関係か、ディレクター陣は殆どが中国の方でした。
挨拶の後は、乗客はスパークリングorジュース、登壇者にはウーロン茶で乾杯。大規模船ではないので、壇上の人と距離が近めだなという印象でした。
Day1は以上のような感じでした。さて、明日からが本格的な船上でのクルーズ日の始まりです。船内の雰囲気もよく、ご飯も美味しく、船内施設の探索や船内企画など非常に楽しみです。
以上、Day1乗船日の記事でした。神戸を発ち、明日は別府に到着します。
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