なかなか乗る機会の少ない豪華クルーズ旅行。本連載では、ノルウェージャンクルーズラインのブレイクアウェイにて行く、地中海&大西洋横断クルーズの様子をお届けします。
本記事では、Day7キュラソー島のウィレムスタット寄港日の様子をお届けします。8時着岸、20時離岸と長時間の停泊になります。左舷側にはこのように橙色の屋根の街並みが見えます。
寄港地情報
iTVの情報を基に、筆者が整理してみました。
都市概要 | ・ウィレムスタットはオランダ領キュラソー島の首都 ・市内中心部はユネスコ世界遺産に登録 ・1-9月が乾季、10-12月が雨季 ・周辺のボネール島、アルバ島と併せたABC諸島は世界でも治安が良いといわれる |
人口 | 15万人余り |
地形 | ・441km2(種子島とほぼ同じ)で起伏に富む ・アルバまで40km、ベネズエラ本土まで30km |
港の施設 | ・建屋でなくテントがあり、土産屋が数店舗 ・制限区域外には、クルーズ客用商業施設と飲食店街があるリゾート区画がある |
市街地へのアクセス | 徒歩15分 |
空港へのアクセス | ハト空港まで車で20分 |
通貨 | アンティルギルダー |
言語 | パピアメント語。英語、オランダ語、スペイン語も通じる。 |
下船観光
エクスカーションの後に時間が余るので、自力観光もしました。アルバと同じく二本立てで紹介します。
エクスカーション
船内新聞での人気トップ4は下記でした;
- オランダ-カリブワイン&チーズを味わう
- キュラソー島の味覚を楽しむ
- ウミガメ海岸へのシュノーケリング
- シュノーケルと砂浜での余暇
筆者は、ハト洞窟と市街中心地ツアーに申込しました。
因みに、今日の船内新聞にも、港周辺の地図が織り込まれていました。主な内容なブランド店の広告ですが、港近辺のイメージが掴める点で役立ちました。
さて下船ですが、Deck4からになり、すぐに駐車場があるのでそこからエクスカーションに出発します。訪問場所を訪問順に紹介します;
一か所目は、キュラソー博物館です。
以前病院だったものを博物館にしたもので、今年で75周年です。簡単にですが、19世紀の暮らしの様子が展示されていました。
初めて大西洋を渡った飛行機の前半分が展示されています。
途中、フラミンゴ生息地を通過しました。海と繋がっている干潟が保護目的で整備されており、沢山のフラミンゴを見ることができました。
写真では伝わらないのですが、若いフラミンゴなので、赤みが強くないそうです。ここのフラミンゴは、元々アルバから持ち込まれたそうです。
二か所目は、ハト洞窟という鍾乳洞です。
道を挟んで反対には、米国空軍により運営されるハト国際空港があります。駐車場から少々急な階段を49段上ると入口です。ここは、大昔の火山活動の堆積物が海上に隆起し、長い年月を経て形成されたものです。内部は一部を除き撮影禁止となっています。
鍾乳洞自体は至って普通なのですが、内部の一部が崩落して空が見えるようになっている所が珍しく見所でした。
途中、本記事の冒頭の写真にも映っていますが、船からも見える、湖を渡る地上からかなり高い橋を渡りました。
南側に世界遺産のプンダとオトロバンダ地区を結ぶクイーンジュリアナ橋という珍しい浮き橋を一望することができました。
橙色の屋根の建物が多いです。
北側には湖と石油精製所が見えます。
三か所目は、チョボロボリキュール工場です。
かの有名なブルーキュラソーを作っている工場です。
バレンシアオレンジのリキュールで、瓶がオレンジのように凹凸であるものが本物だそうです。
因みに、ブルーキュラソーは本来無色透明なのですが、カラフルな方が好まれるということで、様々な色のラインナップがあります。
一通りの説明を受けた後は、3種類のリキュールの試飲をしました。それなりのアルコール度数ではあるのですが、とても飲みやすく、美味しかったです。
その後は、バーと売店があるので、自由時間でした。
売店にはこのようにリキュールが並べられており、760mLで$28でした。他には、飲料用ではなく手指消毒用の匂い付きの緑色のアルコールも売られていました。
エクスカーションでの訪問地は以上なのですが、町の雰囲気なども併せて紹介しようと思います。
交通について
キュラソー島内にもそれなりに日本車が走っており、日本車:韓国車:その他=4:3:3という感じでした。信号は数える程しか見かけず、とても少ないです。運転は荒くなく、歩行者にもとても優しく、横断しようとすると止まってくれます。
治安について
ABC諸島は治安が良いと言われますが、その通りでした。町中のゴミや落書きはアルバ島の方が少なかったですが、旅行するにあたり治安がネックになることはないように感じます。
街並みについて
アルバ島同様、建物はパステルカラーに塗られ、屋根は橙色です。アルバ島では観光地から離れたところも観光地と同様建物がとてもきれいに洗練されていたのですが、キュラソー島は観光地から離れたところは少々荒廃した建物が目につきました。
生活について
島民の平均月収は$2,500とのことですが、欧米先進国と変わらない若しくは高いものが結構多く、物価は高いです。コロナ渦を経て物流費は倍になり、結構苦しいそうです。なお、アマゾンは注文後に届くまで二週間程かかるそうです。島民は高校を卒業すると半数はオランダに、関数は島内に留まるそうです。ただ、島内に残った人もその半分はオランダに出るそうです。また、例に漏れず島時間があり、パーティは開始時刻の1時間後に始まるそうです。時間に正確にというときは、”オランダ時間で”というそうです。
自力観光
市内中心部を散策出来なかったので、日の入り前ですが徒歩で世界遺産のプンダ地区まで散策に行きました。
下船時は、ふ頭→制限区域→リゾート区画→市街地という経路をたどります。
ふ頭からは、このように奇麗にクルーズ船の写真が撮れます(帰りだったので夜になっています)。
制限区域には、テント型のお土産屋さんが多数ありました。
リゾート区画はこのようなカラフルな建物が多くあります。制限区域外ですが島民は来なく、クルーズ客専用の場所です。レストラン、バーが沢山あります。物価の高いキュラソー島の中でも更に物価は高めです。
リゾート区画と市街地を隔てる門がこちら。お城のような感じです。
市街地に入ると、すぐにクイーンジュリアナ橋です。この橋までの間には、数えきれない程の土産屋が軒を連ねています。
クイーンジュリアナ橋は、水に浮いた船上に板を敷いた橋で、陸地に固定されているわけではないので、キシキシ音を立てて揺れます。
橋を渡った先は、世界遺産のプンダ地区です。カラフルな建物とクリスマスの飾りでとても写真映えします。
通りはどこも絵になるかわいらしい街並みです。
次に、プンダ水上マーケットの見学をしました。
日の入りの時間なのでしまっている店もありましたが、地元やベネズエラからの商人が野菜や果物などを売っています。
その後は、暗くなるまで市内を散策して時間を潰し、夜の街並みの写真を撮りました。
昼もきれいですが、また雰囲気が変わってとても良いです。
帰船後
本日も離岸ギリギリまで島にいたためSolo traveler’s meetingと夕食会はスキップしました。
今夜は上海’s Noodle Barにしました。受付のクルーにも顔を覚えられたのか、日本人が珍しいのか、日本人なのかと話しかけられました。45分位待つと言われ、Barで一杯やっていると15分位でベルが鳴りました。いつもここ呼び出されるのが早くて良いです。席に通される時には、偶然通りかかったSolo仲間のドイツ人に話しかけられ、次第に知合いが増えてきたなあと感じました。
夕食後は、Alex Yostという方の歌謡ショーを劇場でやっていたので参加しました。音楽が流れている中で、指名を受けた夫婦が踊りを終始しているあたり、シャイな日本との文化の違いを感じました。男性客は、マイクを向けられたら歌がめちゃくちゃうまくて、踊ったら盛り上がってカツラを取って振り回しており、劇場内が大変盛り上がっていました。
その後は、プールサイドでのカリビアンナイトに参加。
ステージのDJの音楽に合わせで50人程が踊り、それを眺める人が50人程という感じです。こういう音楽系船内企画には初参加だったのですが、見ているだけでもそれなりに楽しめたので、明日以降機会を見つけて参加しようと思います。
以上、キュラソー島のウィレムスタッドに寄港したDay7の記事でした。明日は終日航行日、明後日はパナマのコロンに寄港します。
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