なかなか乗る機会の少ない豪華クルーズ旅行。本連載では、M/S OPERA号にて行く、エジプトのナイル川五日間クルーズの様子をお届けします。
第一弾の本記事では、乗船時やルクソールへのエクスカーションのDay1の様子を紹介します。
- 海ではなく川のクルーズがどんな感じか知りたい方
- ナイル川クルーズの乗船時の流れを知りたい方
エジプトについて
ナイル川が流れるエジプトについて、最初に簡単に紹介をしておきます。
人口 | 1億400万人 |
面積 | 日本の2.7倍(国土の95%は砂漠) |
首都 | カイロ |
公用語 | アラビア語 |
通貨 | エジプトポンド(1エジプトポンド=4.6円) |
エジプトには、広く名の知れたナイル川が流れています。長さは6695kmと、世界最長の河川です。今回は、このナイル川のエジプト国内をクルーズ船で航行します。
旅程・航路
旅程は、下記の地図の通りになります。
ナイル川クルーズは、ルクソール→アスワン間の航行である関係で、Day1:カイロ→ルクソールは飛行機です。なお、エジプトは夏場は40℃を普通に超える酷暑になるため、冬の期間が繁忙期となります。
乗船前
カイロからルクソールへの移動
早朝4:30にカイロ市内のホテルを出発し、7:30カイロ発→8:40ルクソール着のナイルエア航空の便でルクソール入りしました。
カイロ空港ではターミナル1発でしたが、搭乗までの流れが若干異なったので記述してきます。
通常は以上ですが、テロ対策のためか、エジプト国内の空港は下記の流れです。
上記のように、空港建屋に入ってすぐ手荷物検査があるので、すぐにチェックインできない点が注意です。また、冗談抜きに行列が進むのに非常に時間がかかるので、十分に余裕をもって空港に到着する必要があります。また、行列は男女でそもそも列が違うので、正しい列に並ぶ必要があります。
ルクソールの概要は下記です。
- カイロから数百キロ南に位置する、古代エジプトの都テーベがあった場所
- ナイル川東岸にカナルック神殿やルクソール神殿など生を象徴するものが位置する
- ナイル川西岸に王家の谷や王妃の谷など死を象徴するものが位置する
- 市内の多くの遺跡が世界遺産位登録されている
朝食@マクドナルド・ルクソール店
空港は、ルクソール神殿等の観光地から車で15分程度の距離です。朝食は、マクドナルドのルクソール店でした。窓を通してルクソール神殿が非常に奇麗に見えます。
ルクソール店ではここ限定のタオルが販売されていますが、普通のマクドナルドなデザインなので購入する人は殆ど居ないと思われます。
ルクソール神殿
ルクソール神殿は、この後に訪問するカナルック神殿の付属神殿にあたります。とはいえ、規模も大きく、非常に見応えがあります。
入口となっている塔門です。多くの神殿は入口が東向きなので、午前中だと逆光にならずに写真を撮れます。オベリスクが一本写っていますが、もう一本はフランスのコンコルド広場にあります。
塔門から入ると第一中庭に出ます。
その後、大柱回廊に至ります。写真だとなかなか伝わらないのですが、大変立派な通路です。
更に進むと、列柱室であった広場に出ます。
一番奥の現存している神殿建屋内には、彫刻が非常に奇麗に残っています。色がそのまま残っている部分も多くあり、驚くほど保存状態が良いです。
ルクソール神殿を出て正面にはスフィンクス街道があり、カナルック神殿までの2.7kmを繋ぎます。
カルナック神殿
カルナック神殿は、都テーベの守り神であったアメン神に捧げるために造られた神殿です。
入口はこちらの第一塔門。高さは43mとエジプトで最大です。入口付近にはスフィンクスが並んでしますが、頭部はライオンではなく羊です。
第二塔門も抜けると、目玉の大列柱室に至ります。
高い柱が130本余りあり圧倒されます。彫刻や当初の色も綺麗に残っており、圧巻です。
第三塔門・第四塔門を通るとオベリスクがあります。
一番奥には、王が神事前に体を清める聖池があります。池の手前には、スカラベ(ふんころがし)の像があります。スカラベは古代エジプトでは神の化身で強力な力があると言われ、この像を反時計回りに7回回ると願いが叶うと言われています。
乗船
筆者の船はルクソール神殿近くではなく、ちょっと南に行った所からの乗船でした。
乗船時は、地上階のDeck2のロビーでパスポートを提示してルームキーを受け取るだけで時間はかかりませんでした。キャビンの紹介は下記の記事で詳しく紹介していますので、ご覧ください。
船尾からの眺めはこんな感じです。海ではなく川ということで、町や岸をとても近くに見ることができます。
右舷には、隣に付けられているクルーズ船があります。4隻の船が並行して着岸しており、奥の船の乗客は、手前の船の中のロビーを通って渡っていきます。
さて、昼食ということで階段を下りDeck1の食堂に向かいます。
昼食会場は、中央に食事、両サイドに机が置かれています。食事はビュッフェ形式で、自分の好きなものをクルーに言って盛り付けてもらいます。なお、Deck1は半分が水面下の高さにあたります。
フェラッカ
日没前に下船して、車でルクソール神殿近くの乗り場に移動しました。
フェラッカは、ナイル川流域の地域で良く見られる、伝統的な木造帆船です。近年はモーターボートが移動の主流ですが、静かであるという点から観光客に人気の乗り物です。
ナイル川を見ると、フェラッカが幾つも見えます。筆者はというと、何故かモーターボートに乗船させられました。
モーターボートで離岸し、30分程モーターボートの屋根から夕陽を見て、日没後に乗り場まで戻ってきました。とても綺麗な景色でした。
乗り場には、クルーズ船が複数停泊しており、ルクソール神殿がすぐ背後にあります。夕陽の真後ろには満月が出ており、こちらもとて奇麗な景色でした。
ただ、モーターボートであれば、設備の整っているクルーズ船から夕陽を見た方が良かったなと感じてしまいました。ちょっと気になり、ツアー会社に、フェラッカでなくモーターボートに乗船することになった旨を伝えたところ、風が弱い場合はフェラッカではないとのことでした。
クルーズ船に帰った後は19:30からの夕食を採り、朝3時起きだったため、早々に寝ました。
以上、ルクソールでの乗船前の観光と乗船日のDay1の記事でした。明日はルクソールを出航します。
コメント