北海道周遊ドライブ旅の最終日のDay8です。周遊の全体像や、Day7の記事は下記ご覧ください。
Day8周遊ルート
全体ルートからDay8の箇所を抽出したのが下記になります。美唄を出発して赤平と芦別に立ち寄り、旭川空港に戻るという一日です。
道の駅ハウスヤルビ奈井江
一か所目の訪問場所は、道の駅ハウスヤルビ奈井江です。1Fが産直と食堂、2Fが休憩所という感じですが、小規模な道の駅です。今日は午後の目的地がメインのため、小休憩をして出発しました。
道の駅つるぬま
二か所目は道の駅つるぬまです。写真を撮り忘れてしまったのですが、10割蕎麦の店、産直のお店などが数店舗ありました。道路を渡った反対側には温浴施設がありました。
筆者はここで、メロンととうもろこしを安く売っていたので購入しました。
みんなの工場(SHIRO)
三か所目は、SHIROの本店工場です。なんて事のない場所に突然現れます。
中は、外からは想像ができないほどの人だかりができており、会社の歴史を学べるコーナーや、子供が遊べる区画、食堂、売店がありました。自分でカスタム香水を作ることのできる受付には90組が待っていました。
赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設
続いて訪れたのは、赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設。筆者の今日のメイン来訪地になります。
10:00~と13:30~の一日二回、解説員の方がついて実際の石炭施設の遺構を回って話を聞くことができる、非常に貴重な施設です。
小さな建屋には、ちょっとした展示とカフェがあります。
時間になると、ヘルメットを被って遺構に繰り出します。
とうとう中に潜入です。安全に関して非常に厳しい体制を敷いていた住友系の鉱山の立坑です。エネルギー革命のため、国による鉱山選別(スクラップ&ビルド)を通ったそうですが、結局は空いてされる埋蔵量の4%のみの発掘で稼働停止となりました。
ここには地下500mになる石炭の立坑があり、これが坑道につながるエレベーターになります。
奥に見える灰色の縦長の4段の箱が立坑に入るエレベーターで、一段にはトロッコ一両か、鉱員18名が収容できるということです。
この空間に実際に18名ということですが、大変狭いです。シフトは今でいう8時間三交代制なので、人を送り込んだ後はひたすら石炭やズリ(商品にならないもの)をエレベーターで運びます。
石炭は黒、ズリは黄色のトロッコに積まれて出てきます。3000台のトロッコがあったものの、最盛期は数が足りなかったとのことです。
エレベーターを吊り下げるワイヤをかける滑車は直径が5.5mもあります。PCがない時代なので、横には制御盤がずらっと並んでします。ワイヤは、滑車から天井に二か所空いた穴を通って建屋上部の滑車を通って、エレベーターにつながっています。
これが実物のワイヤです。非常に頑丈に作られているので、非常に重いです。保全のために、年に二回ワイヤをすべて取り換えていたそうです。
保全に使う巨大スパナです。最も重いもので30kgですが、鉱員はこれを普通に持ち上げて使っていたそうです。
クレーン操作室です。立坑に左右一つずつ合計二つあります。基本的に稼働は機械制御で、要所要所で人間が判断を下すという形式での運用でした。また、炭鉱が廃止された1994年5月のままになっているカレンダーがかかったままになっていました。
こちらは、別の炭鉱で使われていたものを展示しているものですが、斜坑用の人の輸送トロッコです。一列に3人乗って後ろ向きに進んでいきます。
実際に中に入ることができますが、座り心地が良くなく、とても狭いです。前半はここまでで、後半は車で2,3分移動してのマシン類の説明になります。
これはドラムカッターと呼ばれるものになります。赤平は地層の関係で石炭層の角度が急で、この機械は相性が良くなかったそうです。一方で、現在も唯一国内で現役で採掘が続いている炭鉱が釧路にありますが、そこは角度が緩やかなため、ドラムカッターとの相性は良いそうです。
なお、動いているドラムカッターは夕張市の石炭博物館で見ることができます。下記の記事で訪問記を記載しているので、もしよければ見てみてください。
こちらはロードヘッダー。先端のドリルで掘り進め、崩れて嫌ものをエプロンのような部分にあるカニのはさみのようなもので回収し、機械中央部のコンベアに入れて送るそうです。
こちらは電源車掌です。後ろには狭いですが、人が乗れる客車部があります。なお、お役人用の一人掛けの区画もありました。
赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設は、非常にこの地の歴史や人々の暮らしを知ることのできる深い学びを得ることのできる場所でした。今も刻々と施設は朽ちているようで、そうなったら現在のように見学はできなくなるとのことでした。少しでも多くの方に訪れてほしい場所だなと強く感じました。
道の駅スタープラザ 芦別
続いて訪れたのは、道の駅スタープラザ芦別。1Fがお土産販売とカフェ、2Fが食堂になっています。また、隣には持ち帰り専用の食べ物屋さんと産直がありました。
ここでは、芦別名物といわれるガタタンラーメンを食しました。ガタタンとは、例えるならば八宝菜の具材の多い版のとろみのついたスープです。様々な食材をとることができ、体が温まるご飯でした。
道の駅たきかわ
最後の訪問日は、道の駅たきかわです。アイガモグルメがいくつかあったのですが、レンタカー返却の時間が迫っていため、さっと眺めて旭川空港に進みました。
まとめ
今回は、北海道周遊Day8として、美唄を出発して赤平と芦別に立ち寄り、旭川空港に戻るドライブ旅を紹介しました。この日のハイライトは赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設でした。ドライブという面では、海沿いなど、景色の良い箇所はあまり通らなかった人なりました。Day8をざっとレビューすると下記です。
移動距離 | 約150km |
来訪した道の駅 | 4か所 |
来訪した観光地(道の駅併設含まず) | 2か所 |
入った温泉 | 0か所 |
以上で北海道周遊ドライブ旅のレポートはすべてになります。北海道周遊、北海道一周旅行を検討されている方の参考になれば幸いです!
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